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先日から打っていた「ふるさとの花火」。 完成なう、です。 この花火は、わたしが20歳まで育った家から見えていた花火。 呉のまちの花火は、海上花火大会。 海上自衛隊が駐在するまちなので 花火大会のときは護衛艦が電飾で飾り付けて浮かんでいます。 山のテッペンに建っている家。 その2階の窓から、家族で花火を見ていました。 目の前に広がる花火の輪っか。 ひゅーーーっ。。。ぱっ! どどどん! ぱらぱらぱら・・ 花火の振動が、まっすぐに家に届いてガラスが震える。 家も揺れる。 お腹の奥まで揺れて、どどどーん!!! あの振動は、今も鮮明に憶えています。 最初は、ひとつひとつあがって。 上がる花火の尺も大きくなって。 パジャマのまま。 スイカを食べながら。 とても贅沢な花火観賞。 最後の10分は、まとめて上がる花火のフィナーレ! たまやー! かぎやーー! なんてかけ声もなく。 ただただ、黙って、花火を見てた。 そういう家族だったんですね。ふふ。 そして、最後の花火が終わると、突然に静かになる夜空。 「終わったねー、おやすみ」 そう言って、そのまま布団に入って眠る。 閉じた瞼の裏には、今、見たばかりの花火が広がる。 お腹に届いた、どどどーーーん!の振動も。 とても貧しかった幼少時代。 環境も極悪だったはずだけど。 でも、今、思い返すと、とても懐かしくて仕方がなくて。 今はもう誰も居ないあの家には。 わたし達の残像が、今もあるんだろうなと思うと。 なんの涙か分からないけれど 胸からこみあげて、こぼれてきます。 愛しい時間を思い出させてくれた、花火の点描画。 打たせてくれる機会をいただき、 ありがとうございました。
by takapon731
| 2013-08-09 16:18
| :点描曼荼羅画
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