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昨日、「やぶ女(やぶじょ)」の会が結成されました。
●Facebookページはこちら● http://www.facebook.com/yabu.woman やぶというのは、呉のまちの「秋祭り」に出没する神の使いです。 鬼の様子をしていますが、呉の人たちは鬼とは呼びません。 「やぶ」 しかも、各地区で「やぶ」の格によって呼び名が違うんですよ。 呉のまちの人たちにとっては、当たり前の存在。 でも、あまりにも当たり前過ぎるがゆえの落とし穴があります。 こんなに独特の「文化」なのに、継承することを忘れてしまったのです。 祭りが寂れてゆくことや、やぶの被り手が減っていることすら 気付いていないのが現状です。 しかも、「やぶ」の特徴である、 竹や紐を持っての威嚇行為などなど「暴力行為」ととられ、 警察に通報されるという事態まで発生することがあるといいます。 えーーーーーっ! なんじゃ、そりゃ!!!! ぶち、たまげたんじゃけど!! 「やさしさ」ってなんだろう。 「やさしい社会」ってなんだろう。 やさしさは、その逆の姿を知ってこそ、実体が存在しうるわけですよね。 鬼が神の使いであることも、大切な役割。 恐怖(畏れ)を知らずに育った子どもは、どうなるんだろう。 これは、呉市の焼山の「やぶ」の実録です。 この映像の創り手さんと、昨日は深い話ができました。 この映像の紹介文を引用させていただきます。 【広島県呉市の秋祭りには、「やぶ」と呼ばれる鬼が登場します。しかし、この地域の人は、 決して鬼とは言いません。やぶはあくまでやぶなのです。映像に登場しているのは、呉市焼山地区の高尾神社のやぶ。 焼山のやぶは、危険この上ありません。私が子どもの頃(80年代)は、標的を定めると執拗に追い回し、先の割れた竹や、硬く重い紐でしばき倒していました。子どもたちは、叩かれる恐怖を感じながらも、敢えて「やぶ、やぶ、クソやぶ!」と口汚く罵り、迫り来るやぶの俊足から全力疾走で逃げ回るというのが、言わば焼山の秋祭りの風物詩でした。これが、1年の中で最も楽しいイベントだったのです。 ところが、昨今のやぶは、走らない、叩かない。どうも追いかけたり、叩いたりすると、警察に対し親から苦情が寄せられるようです。往時を知る私としては、何とも寂しい限り...。今や「危険なやぶ」は、絶滅危惧種になってしまっていると言っても過言ではありません。 そこで、まずは「焼山の地に、かつてこんな危険なやぶがいた」ということを地元はもとより、全国いや地球的規模で多くの方に知っていただきたく、現存する映像記録の中では最も古い96年当時のVTRを公開することにしました。現場の臨場感を感じてもらえるよう、BGMは一切つけていません。まさに実録。 もし子ども時代に戻ることができたとしたら、「やぶ、やぶ、クソやぶ!」ともう一度叫び、あの恐怖を背に逃げ回ってみたいものです。】 この映像を見て、暴力的な祭りと思われますか。 「やさしい祭り」だけを(祀りではなく、ただのイベントとして)、 淡々と残してゆくことが継承と思われますか。 やたらと社会に蔓延している「やさしさ」ってなんだろう。 わたしは、創り手さんの話を聞きながら腑に落ちました。 やはり人が持つ「恐怖」という感情は 「期待している感情」でもある、ということです。(喜びの感情と同じように) これを言葉で伝えようとすると、なかなかに難しい。 誤解も招く。 だから言えない社会が、今、ある。 しかし、世の中に善も悪もないのです。 全てが表裏一体。(スピリチュアル的にそう言っていますよね?) うまく言えませんが、「やさしさの時代」の謳い文句に わたしは警鐘を鳴らしたいとおもいます。 継承と警鐘。 なにか、繋がりがあるのかしらん。 ************************ ●今年もいのちのパネル展を よろしくお願いします● ●『珠玉の小箱』は に参加しています ●写真登録サイト「Zorg」 http://www.zorg.com/photo/takapon731/ ●mixiURL http://mixi.jp/show_friend.pl?id=631129
by takapon731
| 2012-09-12 12:43
| :ヤブ女
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